2011年7月28日木曜日

観光振興計画 (女性に愛される観光地を目指して)

観光産業において牽引者となっている女性をターゲットに絞り、観光の先進都市とし
て、客層の向上および観光地イメージのアップを目指します。

■おひとりさま誘客プログラム(新規)

(事業主体等:市、観光協会、神社仏閣、地域団体、観光事業者)

女性が魅力を感じ、ひとりでも楽しむことできるプログラムを開発し、女性観
光客の誘致を図ります。

①「釣り」を活用した誘客事業

本市の特徴的な観光資源としての「釣り」に注目し、昨今の釣りブームとあい
まって体験型観光の推進及び海産物の紹介による消費観光へ繋げます。

②藤沢パワースポットに注目した誘客宣伝

本市には江島神社や江の島岩屋などのいわゆる「パワースポット」と言われる
施設があり、テレビや書籍で紹介され女性を中心にパワースポット巡りツアー
などの注目が集まっています。その他にも市内に存在する施設等と併せてパワ
ースポットを切り口に、観光地としての魅力をまず女性に対して発信していき
ます。

③写経体験をきっかけとする歴史めぐり

現在、参加型体験観光へのニーズが高く、また女性の歴史への関心が高まる中、
遊行寺や龍口寺などの市内の由緒ある神社仏閣の協力の下、写経体験を行うこ
とで新たな観光振興を図ります。

④朝フラ

フラダンスのルーツ、ハワイでは日の出とともに海岸でフラダンスをするアト
ラクションが女性を中心に人気を博しています。片瀬地区には地域住民による
複数のフラダンスのグループが活動していますが、そのフラグループと協働で
宿泊滞在型の観光客に爽快な朝のフラを体験してもらう機会を作ります。

■ワイワイ仲間旅行誘客プログラム(新規)

(事業主体等:市、観光協会、観光事業者、農業漁業関連事業者)

アラサー(30歳代)、アラフォー(40歳代)を中心とした女性のグループをタ
ーゲットに、女性が魅力を感じる「食」「美」「健康」などを追求するメニュー
や体験メニュー、ショッピングを組み合わせた観光プログラムを開発します。

①藤沢産の地元食材を活用したツアー作成事業

本市には、キュウリやトマトなどの湘南野菜、梨やブドウなどの果物、しらす
や伊勢えびなどの魚介類等、様々な地元名産品があり、これらを活用し飲食店
とタイアップすることや果樹園と連携したフレッシュジュースまたはスイーツ
開発の提携等についてグルメルートを作成し、「オール藤沢」での誘客を図りま
す。

②女性のための工場見学ツアー事業

女性の興味を引く「美」「健康」「大人のマナー」を体得できるセミナーと工場
見学が一体となった新たなるツアーを企画します。実施にあたってはヤクルト
等の市内工場事業者の協力を得ます。

③女性のための南北縦断バスツアー商品化事業

バスツアーを主催する旅行会社のツアー企画による、平日限定の商品として参
加者の主体を女性に定め、海のロケーションと江の島の江島神社の弁天様拝観
や江の島岩屋等のパワースポットを巡り、地元の海の幸を使用した昼食を提供
し、午後からは、北部の菖蒲沢地区にあるガラス工場でガラス作り体験を企画
します。遠藤地区や御所見地区にはハウスの花卉園も多く点在するため、花の
見学と直売により、農産物も野菜や果物などを参加者が直接収穫できるプラン
を提供します

■藤沢イメージアップ!プログラム(新規)

(事業主体等:市、観光協会、観光事業者、県、関係自治体、地域団体)

女性が好む、「花」や「食」、「ショッピング」、「体験メニュー」、「クルージング」
などを活用し、また、フィルム・コミッションのリアルタイムでの情報発信を
することで、藤沢のイメージアップを図ります。

①藤沢花まっぷ+(プラス)

「藤沢花まっぷ」の応用として、食・ショッピング・体験メニューなどを組み
合わせ、エリアごとに散策コースを紹介し、花を楽しむだけでなく、地域の魅
力を再認識し、地元経済が活性化されるようなプランを提供します。

②東京湾・相模湾クルージング事業

相模湾に開かれた観光都市として、海上交通を利用した新たな観光商品に取り
組み、湘南海岸でつながる自治体が広域連携する相模湾クルージングや千葉県
等と連携する東京湾クル-ジングに取り組みます。

③箱根駅伝でのふじさわフェア

箱根駅伝の観戦を主に、通過地点としての藤沢の存在を積極的にアピールしま
す。

④フィルムコミッション市内撮影情報発信ウェブサイト

地元映像作品の上映・放映情報を積極的に発信することにより、観光誘客・シ
ティプロモ-ションにつなげていきます。

藤沢市観光振興計画

計画策定の趣旨

本市の観光振興について、国内における観光客数が世界規模の長引く経済不況から軒並み減
少傾向にある中、年間観光客数は、過去3年間、1,300万人を超え、堅調に推移しています。しかしながら、景気回復の遅れなどから今後、国内観光市場の縮小やそれに伴う観光地の都市間競争の激化が予測され、決して楽観視できる状況ではありません。
国は、訪日年間外国人観光客3,000万人を目標とする「訪日外国人3,000万人プログラム」を設定し、積極的な観光振興に乗り出しており、同時に、神奈川県も、観光振興条例の制定に合わせて、「神奈川県観光振興計画」を策定するなど、具体的な観光施策に取り組んでいます。
このような背景を捉え、本市新総合計画の基本構想に示される理念や方向性に即して、観光産業の成長と、「観光立市 藤沢」の発展に向け、これまでの観光客の増加傾向を維持し、さらなる発展を図るべく、本市観光振興計画を策定します